そうだったのか!カタツムリの生態




梅雨の季節だけ見られるカタツムリですが、その生態は意外と知られていません。

彼らは、一体何を食べてどのように子孫を残しているのでしょうか。

今回は、そんなカタツムリの驚きの生態を3つご紹介します。



■ 1: 雌雄の区別がない



カタツムリには雌雄の区別がありません。

カタツムリは「雌雄同体 (しゆうどうたい) 」と呼ばれる生物で、1匹のカタツムリが精子と卵子を両方持っており、雌雄両方の役割をするのです。

そのため、なんとカタツムリは植物のように自家受精をすることができ、一個体だけで子孫を残すことができますが、相手がいれば顔の側面から「恋矢 (れんや) 」という矢を出し、互いに突き刺し合って精子を送り込み合い、交尾を行います。

しかし、この矢は石灰質で出来ていて非常に鋭く、突き刺されると寿命が4分の3にも縮まってしまうことがわかっています。

一個体でも子孫を残すことができるカタツムリが、寿命を縮めてまで他の個体と交尾をする理由は、遺伝情報を交換し合い、互いにより強い遺伝子を残すためであると言われています。


■ 2: カタツムリの食べもの



アジサイのよく似合うカタツムリ。
ですが実は、アジサイの葉には毒が含まれているので食べません。

野生下ではやわらかい雑草や腐食した葉や木を食べているようです。

また、カタツムリは体の一部である殻を作るために石灰質を摂取する必要があります。
そのため昆虫の死骸を食べることがありますが、なんと、硬いコンクリートも食べることもあるんです。

飼育する際には、キャベツ・にんじん・さつまいも・キュウリ等の野菜類のほか、卵の殻や貝殻などを必ず与えます。

一見、固い食べ物とは無縁に見えるカタツムリですが、実は口には1万本以上の歯が並んだ歯舌というものがついており、コンクリートもガリガリ砕いて食べることができます。

海外には、肉食専門のカタツムリなど、そのかわいらしい見た目からは想像できないほど噛む力が強い種類のものも存在します。


■ 3: カタツムリと寄生虫の危険について



このシーズン、子供たちに大人気のカタツムリですが、人間に害のある寄生虫や病原菌がいることもわかっています。

思わず触ってしまっても、きちんと石鹸で手を洗えば大丈夫だと考えられていますが、絶対に大丈夫とは言い切れないのが現状です。

沖縄と九州地方ではすでに、外来種である「アフリカマイマイ」が生息していることが確認されており、このカタツムリは人間を死に至らしめるほどの恐ろしい寄生虫をもっています。

万が一、カタツムリを触った手で食べ物を食べたりすると、大変危険です。

お子さんのいるご家庭では、カタツムリには素手で触らないよう、指導する必要があると言えるでしょう。







いかがでしたか。カタツムリには、まだまだ知られざる驚きの生態がたくさんあります。

梅雨の雨に濡れて元気になるカタツムリを、そっと観察してみましょう。